メッセージを相手に伝える文章。
先日の記事でそのコツのようなものを紹介したけれど、
その中で「起承転結」についてざっくりとお伝えした。
今回は、
その「起承転結」の例文じゃないけど、
よくある構成としてこういったものがあるよ、
といったものを紹介してみようと思う。
起こりから伝承し、転換させ終結へ導く
よくあるパターンとしては、
情報教材のコピーや有名起業家のエピソードにあるアレ。
それを例に出してみる。
起
「平凡な会社員がいきなりリストラ!」
「一念発起した事業に失敗!」
こういったインパクトあるフレーズから始まる文章が、
いわゆる『起』の部分。
テーマそのものの「起こり」の部分を、
強調して書く事によって、
読み手の興味を引き込む。
承
「職を探すも見つからず、日々職安に通う不安な日々」
「大きな借金が出来、返済の目処も立たず、うつになる毎日」
『起』の部分から、進展し『承』へと入る。
「起こり」のフレーズから始まったエピソードを進ませ、
現在進行形でシーンを展開させる。
基本は「起こり」の部分をそのまま広げていけば、
文章の内容は十分に思いつくだろう。
転
「ある日、ネットで仕事を探していたら見つけた世界」
「借金返済の宛を探して見ていたブログから学んだ手法」
『起』『承』から続く流れを一転させる出来事。
これまでの展開をいい意味でぶった斬り、
「結び」となる『結』へと繋ぐ展開を描こう。
情報教材や無料オファー等では、
オプトイン(読者が自ら購入や登録)させるために、
詳細をぼかして、巧みに『結』へと文章を持っていく。
結
「その世界を知った私は、
今では自由な生活ができるほど稼げるようになった。」
「この手法を用い、
安定した稼ぎを得て、好きな時に仕事をしています」
『転』にて変えた流れによって、
新しい道を歩み出し、その結果がどうなったのか。
物語の終結となる「結び」の部分を書く。
この「結び」で描く結末が、
見てくれた読者に魅力のあるものであれば、
どうやってそうなったのだろうか?
と強い興味を持ってもらうことができる。
「起こり」~「伝承」~「転化」~「結び」
文章の流れの組み方としては、
かなり優れたものであり、
多くの人が文章構成に取り入れている。
特に、
かなりの長文になっている人の文章で、
破綻せずに意味を持ったコンテンツとなっている場合、
「起承転結」を繰り返し使っているケースがある。
小さな「起承転結」を繰り返し、
一つの大きなストーリーを組み上げる。
物語構成ができるテーマであれば、
「起承転結」を取り入れることで、
「起こり」から「結び」までを無理なく読んでもらえる。
自らが伝えたいメッセージを相手に届けるために。
ライティング技術の一環として参考になればと思います。