◆ラングの派遣社員時代
◆コンビニから派遣へ
コンビニの仕事は僕としてはなかなか楽しかったです。
夜勤での勤めだったので、
お客さんはそんなに来店することもなく、
深夜に入ったら、掃除+本の陳列。
新刊の本が深夜の1時くらいに入荷するので、
入荷後、休憩時間によくジャンプとかマガジンとかを
読んでましたね(買わずに読めるみたいな^^)。
大変な作業は、ファストフードの什器を洗うくらいでした。
そんなコンビニバイト生活を3年くらい続けてましたが、
気がつけば、周りはもう大学を卒業するくらいの時期。
僕自身も、コンビニバイトで一生食べていけるわけじゃないと、
そういう気持ちになり始めました。
高校卒業で専門学校を中退。
そういう学歴なので、大企業に就職は難しいかなと思いながら、
新しい職探しをしてみることに。
僕はコンビニの深夜バイトで月に20万円くらいの収入があったので、
雇用条件を満たしているであろう一般的な企業の初任給(13~16万円)を見て、
「うわ少なっ!」と本気で思いました。
コンビニバイトよりもおそらく辛い仕事になるだろうと思っていましたので、
労働条件:改悪&収入:激減のダブルパンチに、どうしたもんかと悩みました。
将来を考えれば、会社員になったほうが安泰というのはわかってました。
しかし、今のコンビニバイトよりも条件の悪い状態というのは、難しい。
そうやって、色々と職候補を探していたところ、
携帯電話販売という職種に目がつきました。
∑(@_@;)なに!時給1,300円だと!!
コンビニの深夜バイトが時給1,070円だったから、
これは!イケるぞォォォ!!!!!
派遣社員っていう形式が将来の安泰にはどうだろうと思いましたが、
現状よりも収入が上がるならば、あとは頑張って社員化を目指せばいいか!
と、いうことで長かったコンビニバイト生活に別れを告げ、
携帯販売の派遣社員に応募。
面接もクリアして、派遣社員登録完了。
ここからいわゆるケータイ店員生活のスタートです。
◆派遣社員ってこんなに辛いの?
派遣社員登録が無事に完了しましたが、
僕自身はこの時、携帯販売の仕事自体がどういうものかを全然知りませんでした。
携帯の販売員っていうのはそのままわかりますが、
具体的にどんな仕事をするのか、
派遣社員としてどのように会社(お店)に従事するのか?
まぁ、そのあたりは少しずつ教えてくれるんだろうと思ってたんですが…
派遣登録から4日後、
僕は店頭の売り場デビューを果たしました。
当然ながら、携帯知識ゼロの状態です。
正確に言えば、携帯電話の機種とか性能くらいは、
ネットや雑誌で調べられたので、接客自体は問題ないんですが、
申し込みの受付方法がなんにもわかんない。
そして、配属店舗が少人数だったので、
少し混んでしまうと、手順を聞くことができる先輩がいなくなる。
それでも、わからないところは手が空いた隙に教えてもらったりして、
なんとか急場をしのいでいたんですが…
僕は白い犬のお父さんの会社のヘルパー(販売促進のために配属される人)として、
店舗に配属されていたので、新規販売実績を上げないとクビになる状況でした。
が当時、その新規販売実績を作るのに凄まじい問題がありました。
割賦販売=分割払い
今では割と当たり前のように浸透している分割払いですが、
2007年の頃はソフトバンクのみが採っていました。
これの何が問題なのか?
多分ソフトバンクショップ勤務だったなら、話は別だったかもしれませんが、
僕は町の小さな携帯併売店(なんでも取り扱う店)への配属でした。
各会社専門のショップと比較して、機種代金が大幅に安かったこの店舗。
その時の新規販売における価格が、
ドコモ・au→新規で一括0円機種がたくさん。
ソフトバンク→新規での分割払い(24回)で実質0円。
つまり、ドコモとauは新規の申し込みなら、
新発売の最新モデルを除けば、本体代金が0円。
解約したら解約金(当時は3150円)かかりますが、
電話機購入にお金が要らなかった。ホントの0円。
対するソフトバンクは電話機本体の金額が実質0円。
例:)
本体72,000円、24回払いで月々3,000円、
これに24ヶ月間料金から月々3,000値引される仕組み。
2年同じ機種を使えば、実質0円。
途中で機種変更or解約すると、月々の値引が打ち切り。
1年で機種変更or解約したら、機種残金が36,000円も残ります。
この価格設定、2013年では安いほうです。
が、当時はなんでこんなに複雑怪奇な条件なんだと思ったものです。
当然ながら、条件の良いドコモ・auが圧倒的に売れていきます。
もちろん、手をこまねいているわけではなく、
当時のソフトバンクのメリットだった、
基本料金最安値・他社以上の機種のスペックなどを推して、
新規契約を無理やりとってました。
しかし、勝負するステージと時が悪すぎた。
ひとりひとりに懇切丁寧に説明して、
ようやっと契約が取れるソフトバンクの携帯電話。
対して、2.3言説明するだけですぐに購入される他2社。
契約成立までの労力の差が半端ではなかった。
他の店員はみんな他社の販売員で、ソフトバンク販売員は僕のみ。
ぶっちゃけて言えば敗北です。
新規契約の目標を達成できなかった僕は、
半年間でソフトバンクとの派遣契約を打ち切られました。
ちなみにドコモとauも、分割払い方式をその後すぐに採り始めました。
あと半年、派遣社員になるのが遅ければ、もう少しマシだったかもしれません。
これが、社会の厳しさ…
僕は、携帯販売ではもう派遣社員としてはやらないほうがいいかな?
と思いつつ、打ち切り後の契約期間満了まで考えてました。
そんな時に転機が訪れました。
◆派遣社員編で伝えたいこと
このエピソードはあくまで僕の実体験に基づいてます。
派遣社員と言っても、いろんな形態があります。
今回は携帯電話の派遣登録先が、町の併売店で時期が悪かったというのがあり、
携帯電話派遣が劣悪な職種といっているわけではありません。
高卒レベルの学歴で、一般的な職以上の収入が稼げる仕事はそんなに多くありません。
派遣社員形態ですと、時給が1,300円以上の職種は…
【携帯電話販売】【コールセンター】【パチンコ屋】【ITエンジニア】【薬剤師】
最近ではこのくらいと思います。
【ITエンジニア】【薬剤師】は時給は1,600円以上と高額です。
ITエンジニアは、PCの専門知識(プログラミング等)が必須。
薬剤師は資格を持っていなければ、雇用されません。
つまり、条件を満たしていなければ選択肢となりません。
【コールセンター】はオフィスソフトが扱える(資格あればなおよし)くらいでOK。
時給も1,300円クラスはザラにあります。
ただし、ひっきりなしに電話がかかりますし、クレーム電話もあります。
仕事によってはアウトバウンド(電話でのサービス勧誘)のノルマもあるらしく、
人によっては、辛いと感じることもあるみたいです。
【携帯電話販売】【パチンコ屋】は条件が緩く、雇用されること自体は難しくないかと。
時給も探せば1,500円クラスも存在します。
ただし、仕事自体は決して楽ではありません。
携帯電話販売は新しいルールや販売方式が常に追加されていきます。
割引条件なんかも細かく、個人情報の取り扱いも非常に繊細です。
特殊な才能とかはいらないんですが、常に頭に情報を取り込む必要があります。
パチンコ屋は体力仕事です。おまけに店内はタバコ臭&騒音。
また、男性はパチンコ玉の運搬などがあり、腰を痛めやすいです。
場所によってはお客さんのガラが悪いこともありますね。
まぁ、派遣社員は収入としては割と高いですが、あくまで雇われ。
企業が外部に頼んで、用意してもらってる外部の人材。
将来性を考えると、安定しているとは言い難いです。
正社員を目指すか、派遣社員を選ぶか、それともほかの道を探すか…
よく考えて見てください。